概 要
武蔵型(関東型)板碑は板状の緑泥片岩製がほとんどですが、新潟県魚沼地方では自然石がほとんどです。
本稿では龍谷寺の自然石板碑を紹介します。
また、板碑について概観します。

龍谷寺本堂の軒下に並ぶ自然石板碑7基です。元々どこに建てられたもので、いつ本堂軒下に移設されたのかわかりませんが、風雪による汚れや風化から守られています。
地元では梵字碑とも呼ばれています。

元々は新田氏の越後進出(越後新田氏)に伴ってもたらされた宗教儀礼ですが、緑泥片岩を用い薄く板状の碑である武蔵型板碑(関東型)とはならず、自然石に梵字を彫る自然石板碑となりました。
左側から順に7基紹介します。

右側の板碑は種字の左側に何らかの文字列が彫られていますが読み取れません。

両基とも種字の左側に何らかの文字列が彫られていますが読み取れません。

右側の板碑は種字の付近に何らかの文字列が彫られていますが読み取れません。

見学を終えて
紀年銘や施主名など何が彫られているのか、左端の横長の板碑は倒れているのかもともとの姿なのか、ネットでは調べられませんでしたし、見学時住職不在につき、情報が得られませんでした。
板碑は中世武士(などの有力者)の供養塔(追善・逆修)として建てられる事が多かったようです。

山形部は欠けていますが、この写真の武蔵型板碑は1308年(徳治3年)の造立で、写真のような位置関係で骨蔵器を伴って出土しました(伊勢崎市西上ノ宮遺跡出土)。
板碑については経験が少ないのですが、各地に特徴的な板碑が建てられているようです。
大きさは様々ですが、武蔵型(関東型)板碑は下の写真(康元の板碑)のようなもの、

九州では下の写真(佐田岬神社の板碑:大分県)のようなものが一般的なようです。

新潟県ではほとんどが自然石板碑であり、自然石は川原石を用いています。
ネット情報だけでまだ実見していませんが、場所が変わると岩が砕かれたようなごつごつした輪郭の自然石板碑もある様です。
関 連
大黒沢正平在銘梵字碑(板碑):新潟県十日町市

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